庭や野山を束ねたような

六甲の「DOKI ROKKO」で開催されている、「有馬晋平作品展 雲」。
ギャラリーにお届けするお花として、オーダーいただきました。

「人工的な華々しいものよりも、採取した枝や実のこじんまりとしたささやかなもので、気持ちが伝われば」、そうお伺いして、束ねさせていただいたスワッグ。
この展示、数週間、週末ごとの開催のため、少しずつ乾いていく変化も楽しめるお花でお届けさせていただきました。

香りの良いユーカリやローズマリー、ちょっと変わったアカシア、ふわふわとした優しげなシルバーキャットなどに合わせたのは、まるで、この季節の庭や畑、山などから摘んできたような雰囲気の草花たち。
ススキ、水引き草、セイタカアワダチソウ、ツルウメモドキのオレンジ、野ばらの実の赤、ビバーナムティナスの紫、タデアイの花のピンク、まだ青い紅葉。
少しずつ、少しずつ、たくさんの植物を組み合わせて束ねた、今の景色。

ギャラリーに吊っていただける場所がなかった場合も、寝かせて飾っておいてもいいように。

HPなどを拝見したら、ギャラリーは六甲の山の上。
自然に囲まれた建物。
そこに飾られる「スギコダマ」。
この景色の中に溶け込める花をイメージしながら。

いつもは麻ひもでぐるぐると巻いて仕上げる束ねた部分には、1枚の葉を巻き、その葉を、柿の葉で染めたオーガニックコットンの毛糸で結びとめてみました。

リボンもコットン100%。

ご注文いただいた方から、
「想像を遥かに超える素敵な、そして心のこもったスワッグをありがとうございました!枇杷の糸も美しくて」
とおっしゃっていただけて、本当に良かった。

実はこの展示、世田谷ものづくり学校のお庭仕事をご一緒させていただいていた、キュレーターの石田紀佳が、お食事の準備をされていたり、トークイベントをされたりしているので、伺おうと思っていたのですが、
ちょうど、同じ場所へ、別の方から、こうやってお花のご注文を頂いた縁で、直接お届けさせていただき、私も展示を楽しんできました。
五感に響いて染み渡ってくるいろいろ。
とてもとても心地よい場所でした。

スワッグ(生花)
サイズ:長さ65cmぐらい
花材:アカシア(ブルーブッシュ)/バルブラユーカリ/ビバーナムティナス/ツルウメモドキ/野ばらの実/すすき/水引き草/ローズマリー/ロータスグリムストーン/タデアイ/芙蓉の殻/紅葉/ジャスミン/セイタカアワダチソウ/他

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