巡る庭の恵みのリース

春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来る。
季節は、その4つに分けられるのではなく、刻々と、日一日自然は変化し、季節と共に進み、芽を出し、葉を出し、花をつけ、実をつけ、散っていく。
この時とあの時は、全く同じではなくて、だからこそ、私が東京を拠点としていた時に大好きだった場所、世田谷ものづくり学校の「巡る庭」から届いた「巡る庭の恵み便」は、その瞬間の季節の詰まった宝箱のようなお届けもの。

毎日暑いですが、秋が近づいてくるのをちらりと感じるような、そんな、色づき始めたバラの実と共に、元気にすくすくと成長し、剪定された、たっぷりのシルバープリペットを束ねました。
斑入りの葉が軽やかです。
宿根バーベナとビバーナムティナスの、少し色合いの異なる紫が、ハーモニーを醸し出す。

リースであり、庭そのものである。
そんな感じ。

都会の植物たちは、すくすく元気に育って、道にはみ出してくると、人との共生のために剪定される。
でも、剪定は、人のためだけではなく、手を加えることで、より生き生きと植物たちが生きる、そんなきっかけにもなる。

この瞬間の季節を切り取った、たったひとつのリース。
オーダーをいただいて、その想いに添って束ねたのではなく、庭を想い、私自身が思うままに束ねたリース。

花市場で仕入れる花たちは、私達が望むからこそ育てられる花たちが多いですが、この庭からの贈り物は、まず、植物たちがそこにあって、そこから私達が恵みをもらう。

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一束が語る想いと季節
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