山の庭の自然を纏う花

少し前にギャラリーにお届けしたお花
自然な感じで、その季節を束ねた花を、気に入ってくださったオーナーご夫妻から、展示のイベント後に渡す、サプライズの花束のオーダーをいただきました。

お届けする花は、ご依頼主様のご希望と、そのお届け先の雰囲気を考えながら束ねるので、そのお花を受け取った方が気に入ってくださる、というのは、私にとって、本当に本当に嬉しいことで。
ひとつの花から生まれた縁で、今回の贈り物のお手伝いができたことを、とても幸せに思います。

たっぷりのグリーンや枝物に、実や、素朴な花たちを、今の季節のままに束ねた、抱えるような大きなサイズの花束。

今回の展示をされた、有馬晋平さんと、その場にお料理を提供されていた石田紀佳さん、お届けした日のイベントでライブをされた三木千夏さん。
それぞれに。

自分自身も前回のお届けの際に拝見させていただいた展示。
ギャラリーの庭で、昨年倒れた杉を使って作られた、大きなスギコダマ。
お料理には、六甲周辺の季節の恵みを添えられていて。
ギャラリーの内と外が、繋がっている、そんな印象を強く受けた空間でした。
花束のご相談を受けた時に、そんな展示だからこそ、内と外を繋げるように、今のこのギャラリーの場所の空気を纏った花を束ねるために、
「もし、可能なら、束ねていった花に、着いてから、お庭の植物を摘ませてもらって、足して、花束を仕上げさせてもらえますか?」
と、ご提案し、喜んでいただき、お庭から摘み取って、最後の仕上げをしました。
真っ赤な紅葉が印象的だったので、紅葉と、そして、その他にも枝やヤブランの実などを少しずつ。
ペーパーでお包みしてリボンをキュッと結んだ部分にも、紅葉を挟んで。

お渡しされる方、おひとりおひとりに合わせて、少しずつ、植物の組合わせの異なる花束。
ひとつは、大きくたっぷり大胆に。

ひとつは、アトリエの庭の菊の花を忍ばせて。

ひとつには、大人っぽい色合いのコスモスをちらり。

サプライズなので、できるだけスタッフ以外の方に合わないように、こっそりと通されたテラスで、こっそりと花と対話していたら、ここには入ってこないはずの方が入ってきて、ちょっとおひとりにバレてしまったので、そのまま、束ねた後に、ほっこり、あったかい飲み物をいただき、スギコダマの浮かぶ景色を再度拝見させていただきました。

よもぎと生姜の飲み物は、この日の私にきゅーっと染み渡る味でした。

良き出会い、良き縁に感謝。
そして、この縁を最初に繋いでくださった方に感謝。
DOKI ROKKO での今回の素敵な展示は、昨日で終了してしまいましたが、きっと、この場所でまた、素晴らしい展示があるのだろうなあ、そんな予感のする場所。

このままドライにしたり、吊り下げることも可能なように、吊り下げる輪っかを作ってお渡ししました。
喜んでいただけていますように。

花束(生花)
サイズ:一番大きい花束/長さ85cm×横幅50cmぐらい
花材:ヒムロスギ/グニユーカリ/ソリダコ/セイタカアワダチソウ/すすき/アルテルナンテラ/シルバーキャット/ビバーナムティナス/銀香梅/コスモス/パニカム/バラの実(センセーショナルファンタジー)/野いばらの実/スモークグラス/紅葉/ヒペリカム(マジカルレッド)/セイバンモロコシ/ヤブラン

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